20190828

カーボを計るっての

さて、1型と診断されて約1年半が経ち、ようやく超速効型インスリンを手にすることができたので、カーボカウントというものを習得する必要が出てきた(と言っても、ずっと糖質量を計算しながら食事してきたのだけれども)。

例によってウェブ上の情報を読み漁るところから始めているが、以下のようなサイトならある程度の信頼性があるのではなかろうか。

カーボカウント(国立病院機構 大阪医療センター 糖尿病内科)
カーボカウント法に関する研究(PDF)(大阪市立大学医学部附属病院 小児科・新生児科 糖尿病グループ)
はじめてみよう! カーボカウント(PDF)(日本メドトロニック)
カーボカウント法 インスリン必要量の計算方法(いわもと内科クリニック 院長ブログ)

あとはウェブではなく書籍だが、日本糖尿病学会編の『カーボカウントの手びき』(文光堂)が現在の日本では最も標準的っぽい。

こういったもので独習しつつ、さしあたりは色々なところで開始時の目安として推奨されている
・糖質1gあたり血糖値5mg/dL上昇
・インスリン1単位あたり血糖値50mg/dL低下
と仮定して、昼食時に人体実験を開始している。つまるところインスリン1単位で糖質10g処理可という計算だ。

そして、記念すべき初回実験の結果はこんな感じ。
12時前に血糖値113mg/dLの状態で、糖質50g摂取、インスリン5単位注射。ピーク時の血糖値が169mg/dL(リブレだと195mg)なので悪くない出来ではあったが、夕方に若干、低血糖気味になった。計算よりも下がったということになる。

実は糖質50gもなかった?想定よりもインスリンの効果が高い?前日夜に注射した持効型インスリンの量が多い? ……など様々な原因が想定され得る。他にも血糖値の変動要因やインスリン効果の変動要因は無数にあるわけで、運動量、体調、時間帯、ストレスによっても変わってくるし、糖質以外の栄養素や食物の消化・吸収時間によっても変わってくる。

そんな大量のファクターにまみれながら、なるべく無難な範囲になるように血糖をコントロールしていくのは、正直に言って無理ゲーではあるのだけれども、それ故に遊び甲斐があるスルメゲー(難度は高いが噛めば噛むほど味が出るゲーム)なのかもしれない。


なお、初回実験で摂取したのは、何故かトルティーヤ。実験前は「久々に摂取するまともな炭水化物だ。何を食べようか。やはり白米か」と息巻いていたが、「栄養成分表示の糖質量が50gとキリがよかった」という理由でトルティーヤを選択した。その一瞬だけラテンアメリカンの魂が憑依したようだ。ビバ・ラ・ラッサ!

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