20180831

2018年8月まとめ

2018年8月の心身のまとめ記録。

血糖値・インスリンなど

今月は診察がなかったので血液検査の結果はなし。当然、インスリンは1日1回のトレシーバ(就寝前に5~6単位。量はその日の気分による)のみで変わらず。リブレの数値は先月よりもやや上昇。先月のA1cはリブレ6.0%で血液検査6.5%だった。今月はリブレ6.2%なので来月の検査でどういう数値が出るか。
リブレのグラフから1日の変動パターンを推測するに「早朝は暁現象で上昇」「1日のピークは昼食後。そこから下がって夕食前に底を迎える」ってな感じなので、自己分泌としては、食事直後の追加分泌第一相は失われていて追加第二相はギリギリ分泌されているのだろうか。次の診察時にそろそろ分泌能も調べてほしいと頼んでみよう。あと抗GAD抗体も。

生活・器具の取り回しなど

リブレのセンサーが汗で剥がれたりする悲劇もなく、夏のピークは割と平和に越すことができた。夏の対策としてはインスリンクーラー買ったぐらいか。あとはグリコのSUNAOアイスを食いまくっている。救世主と言わざるをえない。
そういえば月末に海外送りになった。色々と脅えていたが、飛行機の搭乗や出入国は無問題というか何も聞かれなかった。リブレやインスリンの注射針もオールスルー。

その他

歯医者でヤニ取ってもらった結果、歯が白くなった。歯って元々こんな色だったのか?と思ってしまうほど。
時々スクワットしたりプランクしたりしているおかげか、体重は変わらず59kg~60kgをキープしているが、春から続く倦怠感(特に下半身)は改善せず。体重はベスト体重付近なのでカロリー不足ということはなさそう。やはり糖質不足か……?
日や時間帯によって変化はあるが、モヤッとした気分になりがちなのも継続中。多少、自己分析が進んだのはよい兆候かも。きっと何か始めるべきなのだろう。

20180827

I have type 1 diabetes.

唐突に、3日後ぐらいから海外出張に行く可能性が出てきた。飛行機に12時間乗って、24時間ぐらい滞在して、また飛行機に12時間乗って帰ってくる弾丸出張。

自分が行くことになる確率は五分五分で、しかも出張者が決まるのは明日以降。全くもって何をどうすればよいのか分からないが、とりあえず1型と診断されて初の飛行機+海外となるので、「糖尿病 海外旅行」とググりながら心の準備だけ進めている。

気になるのはやはり飛行機搭乗時の身体検査。腕に貼りついているFreeStyleリブレのセンサーと、機内に持ち込むことになるインスリンペン(と針)が引っかかりやしないかが心配な上に、引っかかった時に口頭で説明できる気がしない。

対策として、リブレの英語サイトを印刷して余白に"I have type 1 diabetes, and use this system to monitor my blood glucose level."と適当に書き込んでみた。トレシーバの英語サイトのほうも同じく刷って、"I always carry the insulin pen and needles with me."などと書き込んだ。
(文法的に間違っているか、とんでもなく稚拙な文になっている可能性は否めないが、意図は通じるだろう、きっと)

なお、リブレに対するX線の影響は未調査だそうだが、いずれにせよリブレのセンサーは一度でも外したら再利用不可なので、X線検査のあるゲートを通ることになってもそのまま突撃することにした。インスリンポンプはちょっとでも狂いが出ると危険だが、リブレの場合は数日間使えなくても死活問題にはならないし。


→結局、行ってきた

20180825

受容しなければならないことの正体

今年の2月、私にとっては35歳と1か月の時点で1型糖尿病の診断を受けた。それから約半年が経過したわけだが、このブログで散々、書いてきたように、その間、私の心はあまり晴れやかなものではなく、どちらかというと常に重たい感じがしていた――心に重さなり質量なりがあるのであれば、だが。

それは当然、1型であることのストレスやら不安やらに起因する部分がある。血糖値測定もインスリン注射も、現在では過去に比べるとはるかに便利になった(インスリンが発見されていない100年前ならそもそも生存できなかったわけだし)といえども、「あなたのβ細胞もうダメぽ。現時点では治すこともできない」と告げられれば、さすがにキツイものがある。

……が、今になって振り返ってみると、私の心にのしかかっている「何か」の本体は、1型であることとは違うものであることに気付く。

この半年、「何を見聞きしても、過去の記憶が想起されたり、見ているものを全て記録しておきたくなる」という傾向が私にはあった。休日の散策中に水田を見るだけで高校時代の通学路の情景が脳内いっぱいに広がる、ALBAの時計を見ると小学生時代に親に買ってもらった時計を思い出しその行方が気になって仕方がなくなる……といった具合だ。これは極めて一般的な心的現象かもしれないが、最近の私はその頻度が異常に多かった。

このことは何を示しているのか。恐らく「時間は流れるものである」ということに敏感になっていたということ――というよりも、そのことにようやく気が付いた(35歳にもなって!)ということであろう。

学校を卒業して以来の10年間、「時は止められない」「何事もいつか終わりが来る」ことを私はあまり意識していなかったようだ。平日は仕事して、休日は読書かゲームして、長い休みには故郷に帰って、という暮らしを続ける中で、それに強制的な変化がもたらされる事なぞ考えてもいなかった。

特に何のライフイベントもなかったということも大きいだろう。実のところ転職したり転居したり、近親者の冠婚葬祭に出たりと、人生の移り変わりを感じさせるはずのイベントはいくつかあったのだが、自分自身、それをライフイベントと認識していなかった節がある。

そのような私が、1型糖尿病であると診断されることで、つまり、不治の慢性疾患であると告げられることで、今になって「物事には終わりがある」ことを意識せざるを得なくなった、というのがこの半年だったのだと思う。

まず第一に「自分の人生には終わりがある」ことに気が付いた。極論すると、それまでは自分は不老不死だと思っていたに等しいのかもしれない。そして、それに次いで「自分以外にも終わりがある」ことに気が付いた。少なくとも素朴な意味での「永遠」を生きることはできない。やはり万物は流転しているのである。

結局のところ、「あ、もちろん気が付いているとおもうけど、君にも君の世界にもタイムリミットあるからね」と告げられて、ひたすらとまどっていた、というだけの話である。35歳にもなってようやくそんな時期を迎えているのもどうかと思うが(私は精神年齢の成長が標準よりも10歳ぐらい遅いのかもしれない)、半年の間、自身の心に潜んでいたもの、そして、受容しなければならないものの正体を知ることができた。

頭で分かっていても心で受け入れられないこと、それが問題の根本なのかもしれないが、少なくとも頭で分かることができただけでも、一つ進んだと捉えたいものである。

20180822

KRAFTチェダーチーズ6P

KRAFT(森永乳業)のチェダーチーズ6P。チェダー100%ということで、~~入りではなく、そのまま「チェダーチーズ」と名乗っている。
個包装を剥くと、ややオレンジっぽいチーズが出てくる。いわゆるレッド・チェダー。食感は固めで、風味・塩気ともに濃い目。
カマンベール入りの時も感じたが、このKRAFTのシリーズは、ナチュラルチーズをそのままプロセスチーズとして楽しめるようにしました、という志向のような気がする。

20180820

17年前の熱海駅ホームにて

夏休みを利用して、特に理由もなく石廊崎(写真、伊豆半島の先端)へ。帰路、熱海駅で乗り換える。熱海駅のホームに立ち、ふと17年前のことを思い出した。

大学に進学するため郷里を出て上京したのが17年前。その時もこの駅で乗り換えた。列車を待つ間、空腹だったのでホームにあったコーヒースタンドでホットドッグを注文。既製品を温めただけのフニャフニャな(それでいて妙に人を惹きつける)ホットドッグを頬張っていると、隣にいた人に声をかけられた。

年齢は60前後だっただろうか。いかにも地元の人のような中年男性。コーヒーを飲んでいたのか、昼間からアルコールを飲んでいたのかは覚えていない。無論、会ったこともない知らない人。

どこに行くんだ、と問われたので、上京の途上であることと目的地を答えると、その男は「昔、俺はその街に住んでいた」と言った。そこからどう話が展開したのかは記憶にないけれども、最終的に私は自分の住所を紙ナプキンか何かにメモ書きして彼に渡し、東京行きの列車に乗り込んだのは確かだ。

今になって考えると、全く見知らぬ謎のオジサンに自分の住所を渡す、というのは少々、蛮勇を振るった感じがある……だからといって何があったわけではなかったが(ハガキの1枚ぐらいは来たかもしれない)。


現在の自分も、この程度の勇気は出すべきなのかもしれない。何か新しいことを始めないと、今の熱海駅ホームにそのコーヒースタンドが存在しないことを嘆くだけ――記憶を寂寥の源にするだけになってしまう気がする。

20180814

生姜とインスリンを冷やすアイテム

既に沢山の方が利用していると思うが、吸水させるだけで45時間保冷可能というインスリンクーラー、FRIOを買った。

ゲルの入った内袋(画像左)に吸水させ、その気化熱で長時間、26℃以下をキープする仕組み。なので内袋は常時、湿った感じでヒンヤリしている。

湿った感じ、とはいえビチャビチャになるわけではないので、外袋(画像右)に入れれば基本的に大丈夫そう。鞄の中が濡れることはないはず。一応、私はさらに布製の袋に入れているけれども。


今現在の私はそんなにインスリンを持ち歩く必要がないのだけれども、泊りがけで外出する時などは持っていかざるを得ない。100均グッズで対応できなくもないが、いずれ肌身離さずインスリンを携帯することになるだろうので、今のうちに5000円はたいて購入した次第。

生姜チューブを持ち歩くのにも便利だよ。

20180810

雪印6Pチーズ カマンベール入り

雪印6Pのカマンベール入りタイプ。「なめらかな食感」で「おだやかなカマンベールの味わい」だそうだ。「おだやか」であることを推すのは少し珍しいかも。
雪印6Pは他社よりも大き目(1個18g…昔より小さくなってはいるようだが)なせいか、全体的に重厚な感じ。ソフトというよりはギッシリ詰まっているような食感。原材料に寒天や加工デンプンと書いてあるが、その効果だろうか。ちなみに同じカマンベール入りでもベビーチーズのほうにはこれらの材料は含まれていないようだ。

20180808

Free from the Libre

次の診察は9月下旬。診察の度にリブレのセンサー(1個あたり2週間使用可)を処方してもらっているのだが、今回はどう頑張っても1日分足りない。ちょうど昨日、使用済みセンサーを外したので、今日はそのままリブレを使わずに過ごしてみた。

暁現象でどれぐらい血糖値が上がっていたのか分からない。昼食後、やや頻尿気味だったので、きっと血糖値スパイクが発生していたのだと思うが、それも明確には分からない(SMBGして測定すればいいだけなのだが)。その意味では少々心細い1日ではあった。


されど「寝ている間に外れたらイヤだな」と心配しなくて済んだし、夕食は「どうせ分からないのだから食っちまえ」と普段よりダイナミックに気分よく食べることができた。

リブレは、もう既に私の身体の一部と言えるほど不可欠で便利な存在ではあるが、たまにはこんな日があってもいいのだろう。Libreから別の自由への逃走。

雪印スパイシーサラミ ベビーチーズ

雪印は単なる「サラミ入り」ではなく「スパイシーサラミ」だそうだ。ただし、シールで一番、目立っているイラストはサラミではなくビール。
「チーズの中に見られる茶色または黒い粒はサラミです。安心してお召あがりください。」という注意書きがある。サラミ入りベビーチーズ買っておいて、「チーズに粒が入っているじゃないか!」と文句を言う輩がいたのだろうか。

20180806

フリゲと音色と20歳の自分

このところ、名作フリーゲームと名高い『スターダンス』をプレイしていた。『タクティクスオウガ』の影響ありありだし、何度やってもストーリーを完全には理解できないが、やはり面白い。

BGMはmidiで実装されているが、現在のPCだとmidi音源はWindows標準のMicrosoft GS Wavetable SW Synthなので音がショボショボ。『スターダンス』はBGMがいいゲームなので、フリーのソフトウェアmidi音源がないか調べる。とりあえずこのサイトを参考にして、TWSYNTHというのをインストール。劇的に音が変わってちょっと感動。
(ちなみに初プレイの頃(2000年頃)使っていたPCには、 YAMAHA製の音源が組み込まれていたらしいことを今になって知る。どうりでmidiの音が馴染んでいたはずだ)

1999年に公開されたフリゲが未だに動くのも素敵だし、ダウンロードできるのも素敵だ。VectorはWin95どころかWin3.1やMS-DOS時代のソフト(いわゆる「オンラインソフト」)も公開し続けている。きっと私以外の人にとっても、財産だったり記憶だったり青春だったりするだろうから、Vectorは引き続きアーカイブし続けてほしい。

なお、『スターダンス』についていえば、今回が恐らく4~5周目ぐらいのプレイで、最後に遊んだのは2003年頃だと思う。ゲーム画面をクリックしながら、あの頃――15年ほど前の自分は、ずいぶんと無計画で楽観的で、あまり将来のことも考えていなかったということを思い出した。それでも現在はそれなりに生計が立っているということは、当時の自分がそんなに間違っていたわけではなかったのだと思う。

古いゲームをやっていて得られた、ちょっと意外な自己肯定。

20180805

マリンフードBeaute Blanc

マリンフードのベビーチーズシリーズを眺めていると、一際目を引くのがこのBeaute Blanc(ボーテ・ブラン)。商品名はフランス語からのようで、英語にすると"beautiful white"。「クリームチーズ53%入り」の文言が目立つ。
基本的にはクリームチーズ入りベビーチーズということになるが、さらに牛乳や生クリームなどをいろいろ足しているので、種別が「プロセスチーズ」ではなく「乳等を主要原料とする食品」になっている。クリームチーズとして売られているものと味・食感はかなり近い。
価格を上げずに、クリームチーズらしさを追求してみた、というコンセプトなのだと思われる(実際、他のベビーチーズと同じ価格だった)。1個15gではなく、この商品だけ雪印並みの1個12gになっているところから、苦心の跡を読み取ってしまうのは邪推だろうか。