20190831

2019年8月まとめ

衰弱したセミがベランダでひっくり返っていた。時折、ジジジと鳴きながら飛び立とうとするも、高度を上げる力がなく、1mほどあるベランダの塀を越えることができないようだった。捕まえてベランダ外にブン投げようにも、ちょっと触れただけで暴れまわる始末。そのうち死を待つだけのモードに入るだろうので、力尽きるのを待ち、死骸を片付けるほかないか、と思った。
翌朝、そいつの姿がなくなっていた。塀を越えるだけの力を取り戻したのだろうか?死にかけのセミでも休息をとれば回復するのかしらん?鳥か何かに持ってかれただけかもしれないけど。そんな8月のまとめ。

既に書いた通り、通院先が変わって、ようやく超速効型インスリン(ノボラピッド)を処方されたので、昼食時にカーボカウントの練習をしつつ試用し始めた。
今のところ、摂取する糖質を50~60g、ノボラピッドを5~7単位で調整しながら実験中。現在の私の場合、糖質9gあたりインスリン1単位が妥当っぽい。もし仮に糖質1gが血糖値を5mg/dL上げるのだとしたら、インスリン1単位で血糖値45mg/dL下がるという計算になる(確かめるのが難しいけど)。

コントロール目標としては、食後のピーク血糖値180mg/dL以下、ノボラピッドの効果が切れる5時間後の血糖値が100mg/dL前後。まだ始めたばかりだが、想定外の結果が出たりしてなかなか面白い。もっとも、なにより嬉しいのは昼食時にまともな炭水化物を摂取できるようになったこと。開始して以降、ハムチーズトルティーヤ、和風ツナマヨおにぎり、フォカッチャ、ツナマヨ手巻き寿司、白飯……と1年半ほとんど食していなかった連中を噛みしめている。


「持効型(トレシーバ9単位/1日)のみ+3食糖質制限」という生活に「昼食時は超速効型インスリン+まともに糖質摂取」という変化が加わったわけだが、今後、自分自身の身体がどのように変化していくのかが楽しみだ。今回の通院で測定したHbA1cは6.5%。果して上がるのか下がるのか?

「変化」といえば、ささやかながら注射針の回収先も変わった。これまでは適当なペットボトルに入れて病院の回収ボックスに入れていたのだが、今後は薬局の窓口で引き取ってもらうことになった。そこで渡されたのがこれ。
注射針専用の回収ボトルだそうな。おかげで我が家でいつでもバイオハザードマークを見ることができるようになった。


最後にフリースタイルリブレの結果をペタリ。
やはり私の場合、リブレによるHbA1c推定値は実測よりも低めに出る。しかも今月は推定血糖値自体が低めに出る時期があったので低血糖連発のようになっているが、実際はそこまで低血糖になっていなかったりした。
さりとて、教育入院もなしに外来だけで超速効型インスリン注射を導入できたりするのは、基本的にリブレのおかげなのだろう。なんともありがたい限りである。

ローソンセレクト ベビーチーズ プレーン

ローソンのプライベートブランド「ローソンセレクト」のプレーンベビーチーズ6Pチーズと同じくQ・B・B製であることをアピールしているのが特徴的。ベビチは4個入りがスタンダードなので3個入りだとちょっと割高感がしなくもない。
6Pチーズは長野工場製だったが、これは兵庫県の稲美工場製。Q・B・Bのプレーンタイプなので、これと同じであろうことは無論だが、ファミリーマートコレクションとも重複していたりする。実は中身が少しずつカスタマイズされているのかもしれないけんども。

20190828

カーボを計るっての

さて、1型と診断されて約1年半が経ち、ようやく超速効型インスリンを手にすることができたので、カーボカウントというものを習得する必要が出てきた(と言っても、ずっと糖質量を計算しながら食事してきたのだけれども)。

例によってウェブ上の情報を読み漁るところから始めているが、以下のようなサイトならある程度の信頼性があるのではなかろうか。

カーボカウント(国立病院機構 大阪医療センター 糖尿病内科)
カーボカウント法に関する研究(PDF)(大阪市立大学医学部附属病院 小児科・新生児科 糖尿病グループ)
はじめてみよう! カーボカウント(PDF)(日本メドトロニック)
カーボカウント法 インスリン必要量の計算方法(いわもと内科クリニック 院長ブログ)

あとはウェブではなく書籍だが、日本糖尿病学会編の『カーボカウントの手びき』(文光堂)が現在の日本では最も標準的っぽい。

こういったもので独習しつつ、さしあたりは色々なところで開始時の目安として推奨されている
・糖質1gあたり血糖値5mg/dL上昇
・インスリン1単位あたり血糖値50mg/dL低下
と仮定して、昼食時に人体実験を開始している。つまるところインスリン1単位で糖質10g処理可という計算だ。

そして、記念すべき初回実験の結果はこんな感じ。
12時前に血糖値113mg/dLの状態で、糖質50g摂取、インスリン5単位注射。ピーク時の血糖値が169mg/dL(リブレだと195mg)なので悪くない出来ではあったが、夕方に若干、低血糖気味になった。計算よりも下がったということになる。

実は糖質50gもなかった?想定よりもインスリンの効果が高い?前日夜に注射した持効型インスリンの量が多い? ……など様々な原因が想定され得る。他にも血糖値の変動要因やインスリン効果の変動要因は無数にあるわけで、運動量、体調、時間帯、ストレスによっても変わってくるし、糖質以外の栄養素や食物の消化・吸収時間によっても変わってくる。

そんな大量のファクターにまみれながら、なるべく無難な範囲になるように血糖をコントロールしていくのは、正直に言って無理ゲーではあるのだけれども、それ故に遊び甲斐があるスルメゲー(難度は高いが噛めば噛むほど味が出るゲーム)なのかもしれない。


なお、初回実験で摂取したのは、何故かトルティーヤ。実験前は「久々に摂取するまともな炭水化物だ。何を食べようか。やはり白米か」と息巻いていたが、「栄養成分表示の糖質量が50gとキリがよかった」という理由でトルティーヤを選択した。その一瞬だけラテンアメリカンの魂が憑依したようだ。ビバ・ラ・ラッサ!

20190824

通院先が変わった結果

前に書いた事情により、今回から糖尿病内科の通院先が変わった。これまでの総合病院から糖尿病クリニックへ。

すると、あっさりと超速効型インスリンが処方されることになった。
下のオレンジ色が超速効型(ノボラピッド)。上はこれまで唯一の装備だった持効型(トレシーバ)。得物がふえるよ!!やったねベタちゃん!

医師「トレシーバだけでは、糖質制限しないと血糖コントロールできないのでしょう?」
自分「糖質を1日100g程度に抑えて、なんとかHbA1cを目標値内に収めていると言えるかと」
医師「糖質制限したいわけでなければ、超速効型を使って普通に糖質を摂取したほうがいいのでは?」
自分「私もずっとそう思ってます」
という、認識が一致しているのにどこかシュールなやり取りの結果、めでたくノボラピッドを手にすることができた。

今回の通院先変更に際しては「通院間隔は必ず1か月という病院もあるらしい」「そもそもリブレの取り扱いがない病院もあるらしい」などの不安も抱いていたが、結果的には全く問題がなかった。間隔は従来通り2か月に1回でOK、リブレも処方可でセンサー2か月分出すのもOK。運がよかった、と言って良いだろう。
一応、血液検査の結果はその日に見られずタイムラグが発生するが、総合病院ではないので仕方のないところ。逆に総合病院にはないメリットとして、土曜受診可能なのがありがたい(通院の日ぐらい仕事休もうや、という話もあるが…)。


さて、ねんがんのノボラピッドソードこと超速効型インスリンだが、とりあえずは1日1回、昼食時に使うことにした。職場で注射することになるので少々面倒だが、それよりも普通に弁当を買える(ご飯抜きで注文しなくてよくなる)というメリットが上回る。おにぎりやパンという選択も可能になる。
しばらくの間はカーボカウントの勉強しつつ、どれくらい食べたらどれくらい注射すればよいのか、昼飯で人体実験を繰り返す。注意すべきは1に低血糖、2に高血糖、3に体重増加か。久々に食う米飯に胸が高鳴る。

20190822

くばるな。おけ。

私の職場では、土産物を一人一人配って回るという悪習が全く収まらない。どうしてだろうか。

給湯室などに置いて「ご自由にどうぞ」がいいと思うのだが、何故か配って回る輩が多い。つらい。

土産物はカーボカウントが難しいので一律で「お気持ちだけいただいておきます」と断っている。謝絶するのがつらい。

「甘くないものなら食べられますか?」と言いながら差し出されるのを断るのはもっとつらい。私は存在しないことにしてくれ。

オッサンが自分で配ろうとせず、若手とか女性に命令して配らせている光景を見るのはもっともっとつらい。私が代わってあげるわけではないけれども。

しかもそれが個包装されておらず、わざわざ紙ナプキンなどで包まなければ配れないものだったりすると、とてもひどくつらい。

20190820

Q・B・Bチーズデザート愛媛県産ブラッドオレンジ

Q・B・B(六甲バター)のチーズデザートシリーズは、コンスタントに新しい味が出てくる。季節限定のブラッドオレンジフレーバーだそうだ。といっても6月発売だったので、もうすぐ販売期間が終わるかもしれない。
ちなみに公式サイトでは「ブラット」オレンジとなっているが、パッケージは「ブラッド」。bedやbagを「ベット」「バック」と表記するのと同じ現象が起きているようだ。
やや赤みがかったレアチーズにブラッドオレンジピールが配合されている。他のチーズデザートシリーズと同様、味としてはかなり甘め。ただ、ブラッドオレンジの風味がちゃんと活きており、その酸味が効いているので比較的さっぱりした仕上がりになっている。なお、糖質は1個あたり3.5gと、他のデザート系と比べると微妙に高い部類。と言っても1~2g程度の差だが。

20190815

ひまーり

近所にヒマワリ畑があったのでブラりと。それほど悪くない時間の使い方だと思いたい。

圧倒的に力強く明るい花でありながら、気怠げな感傷も指し示しているような気がするのは、夏という季節自体に感じる全てをコイツに仮託しているからだろうか。

そんなもん勝手に押し付けられても知らんがな、と思っているのかもしれないし、そうであってほしい。

20190810

Q・B・Bビールに合うベビーチーズ ゆず胡椒入り

Q・B・Bの期間限定おつまみチーズ・ゆず胡椒味。パッケージには「ゆず」と「胡椒(唐辛子)」と「ゆず胡椒」のイラスト……分かりやすさのことしか考えていないようなデザインだが、それが正答なのかもしれない。
原材料表示に「ゆず胡椒」「ゆず胡椒パウダー」「ゆずパウダー」が並ぶという不思議な状態になっている(なぜかゴレンジャイを思い出してしまった)。一つにまとめてはいけない事情があるのだろう。
大人向けの「ビールに合う~」シリーズのためか、かなりスパイシーな仕上がりになっている。同社のブラックペッパー入りやロルフの明太子味よりもピリ辛。ゆず胡椒とチーズは好相性なので、個人的には期間限定と言わずレギュラー入りしてほしい。

ちなみに、唐辛子のことを何と呼ぶか、全国各地の調査結果(1960年代の調査だけど)をまとめた地図もあるそうな(国立国語研究所『日本言語地図』第4集第183図、1970)。

Q・B・Bビールに合うベビーチーズ 燻製ベーコン入り

Q・B・B(六甲バター)はコンスタントに期間限定商品を打ち込んでくる。「ビールに合うベビーチーズ」の燻製ベーコン入り、というのを見かけたので購入。ビールに合うシリーズ自体は、これまでにも期間限定で時々出ていたようだ。ワインに合う~シリーズもあったらしい。
酒の肴であることを明言しているだけあって、塩気が強めで味が濃い。チーズ全体からスモーキーな風味がする。スモーク味のベビチに粒状のベーコンを混ぜ込んだ、と表現するほうが妥当だろう。ベーコンの味もそれなりに感じられるが、贅沢に配合されている、とまではちょっと言えない程度。

20190807

マリンフード ミルクを食べる クリームチーズ風味 ラムレーズン入り

乳脂肪との相性が良好なラムレーズン入り。チーズ自体にレーズンのソースが練りこまれている上にレーズンの粒も配合、とかなり念入りにラムレーズン。もちろん酔うほどではないけど。
オレンジピールストロベリーはかなり甘さが抑えられていたが、これはしっかり甘い。レーズンの濃縮された甘みを十分に味わえるようになっていると言えるだろう。逆に言うと、干しブドウ苦手な人は手を出してはいけないレベル。

20190804

しんこうせいししょうかくひしょう

珍しく改善事項――良くなったことがあったので記録。進行性指掌角皮症がかなり良化した。最悪の時期と比較するならば、ほとんど治癒と言ってもいいかもしれない。

もともと、冬の乾燥期に右手親指の皮膚が角化して剥けまくり、春になると症状が治まる、というのを繰り返していた。されど、一昨年ぐらいから春になっても治らず、年間通して親指はグロ画像状態になっていた。最も酷いときでここにある写真の1.3倍ぐらいの範囲(付け根を含めた親指全体+掌の一部)が角化しているという有様だった。

放置しておくと角化部分がさらに拡大し、マジで右掌の皮膚が全て剥けかねなかったので、本腰を入れて対策に乗り出してみた。
まだ少し厚ぼったく、カサカサしているところがあるため、完全決着するまでは保湿に努めたいところではあるが、作戦自体は成功と見なしてよいだろう。

対策自体は極めてスタンダードで、皮膚科や製薬会社のウェブサイトに書いてあることをほぼそのまま実施した。つまり「水仕事で刺激を与えない」「保湿する」の2つ。私の場合、それらに加えて「自ら剥かない」も課したので計3点か。

水仕事の際は右手だけビニール手袋を使い、洗剤に触れないようにした。保湿は最初の2週間はウレパールクリーム10%を使い、角化が治まり始めてからはヴァセリンのハンドクリーム(ハンド&フィンガー)を絶やさず塗り続けた。なお。途中でウレパールから切り替えたのは尿素10%のクリームをあまり連用し続けないほうがいいかと思ったため。

対策が困難で、それ故に効果が高かったのは3つめの「自ら剥かない」。仕事中に無意識のうちに角皮を引っぺがしてしまう、という習性がなかなか止められなかった。恐らくストレスによるもので、皮膚むしり症と言ってもよかったのかもしれない。よって、仕事中は右手だけ白い手袋(自動車運転用)を装着し、物理的にブロックすることした。

これらの対策を1か月半ほど続けることで、上の写真のような状態まで持ってくることができた。最近はあまり、何かが治った、という経験をした覚えがなかっただけに嬉しい。「治る」ことが「元に戻る」ことに過ぎないのだとしても。