20180527

キソエソウツ

禁煙を始めると「この辛さはいったいいつまで続くんだ」と、ウェブ上の禁煙体験記などを読み漁る時期が出てくるだろう。私にもそういう時期があったし、私の書いている記事も、そうした時期の人の目に触れる可能性はゼロではない。私の場合は初日より二日目、二日目より三日目とひたすら楽になっていく一方だったので、禁煙中で辛い方は安心していただきたいところだ。

さて、そういった禁煙体験記や禁煙指南サイトを見ていると「禁煙うつ」という語が出てくることがある。医療機関のサイトなどでは出てこないので、医療用語ではなく俗語に近いものだと思われる。この「禁煙うつ」ということば、人によって違う意味で使われていて、概ね2つの意味があるようだ。
1つ目はニコチンの離脱症状のうち、不安やイライラなどの精神的な抑うつ症状。禁煙が辛い原因の一つに、喫煙者はニコチンを外部から摂取しているため脳内の神経伝達物質の自力生産能力が低下している、というものが挙げられる。禁煙を開始してニコチンの摂取を絶った場合、神経伝達物質の自力生産能力が回復するまでは抑うつ感を感じることがある、という話だ。
「禁煙うつ」の2つ目の意味は、禁煙して1か月以上経過し、神経伝達物質の生産能力が回復しているにも関わらず、抑うつ感を感じることのようだ。これは理屈も分かっていないし、そのような現象が生じるとの証拠もない。あくまで体験談レベルで、禁煙開始してかなり経っているのにうつっぽい、という話があるだけ。
ただ、個人的な経験談からいえば、先月あたりからの精神的な不調や、100日経っても逃れさせてくれないタバコちゃんの執念深さを考えると、そんな話もありえなくはないなぁ、と思う。信用性は未だ皆無、という注意書きとともに、ここに記録しておくことにする。

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