「インスリンを注射しなければいけないこと以外は他の人と同じ」というのは、1型糖尿病だからといって絶望する必要はない、ということを示すための心強いフレーズである。確かに1型糖尿病には基本的に食事の制限も運動の制限もない。ただ、手動で血糖値を管理しなければいけないだけなのだ。
なるべくそのように考えようとする自分がいる。職場でも、誰かに説明するときは「わたしゃ膵臓が半分ほど逝っているらしいんですが」に続けて、上記のように話すことが多い。自分は普通に働けると思っているし、実際に人並みのパフォーマンスを発揮している(と思いたい)。1型糖尿病は就労上の支障にはならない、そういうコンセプトだ。
が、実のところ、仕事に全く影響がないわけではない。低血糖の時、あるいは高血糖から一気に血糖値が下降する時は交感神経症状が出るので、その間は使い物にならない。私の場合、夕暮れ以降がデンジャータイムなので、夜はさっさと帰宅したい。結局のところ、発症前のようには働けない。
1型であることを、何かの理由にしても良いのかダメなのか、常にその間に挟まれているような感覚で今を過ごしている。
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