20180623

過去も未来も芝生は青い

中学校の教室の窓から、道端の自販機の前で飲み物を飲んでいるサラリーマンの姿が見えた。私は頬杖をつきながら、そのサラリーマンに憧れた。彼は遊んでいるわけではないだろうし、私も今聞いている授業がそこまでつまらないわけではないけれども、彼にはいつどこで休憩をするかを決める自由がある。この学校の敷地の外を移動できる自由がある。


外出先で自販機でブラックコーヒーを買って飲んでいると、そこが中学校の前だということに気がついた。校舎の中では恐らく授業が行われているのだろう。私は20年前の自らを思い返しつつ、それを憧憬と捉えた。自らの記憶は確実に美化されているし、それなりに思い悩むこともあるはずだけれども、100以上の項目が並ぶ私のTo Doリストとは違って、彼のTo Doリストには「学ぶこと」「運動すること」「遊ぶこと」しかないに違いない。


現在を生きる以外、できることはないはずなのだけれども、未来は即座に過去になって、現在が見つからないから困っている。

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