1.高血糖に起因する急性症状って何?
例えば、ここやここでは糖尿病の急性合併症として「糖尿病ケトアシドーシス」と「高浸透圧高血糖症候群」が挙げられている。後者は「高血糖→脱水→高浸透圧血症」ということなので、高血糖自体が原因の急性症状だと理解できる。
しかし、前者は「インスリン(作用)不足→細胞へのグルコース供給不足→ケトン体過剰生成→ケトアシドーシス」かつ「インスリン(作用)不足→高血糖」という理屈のように見える。つまり、高血糖自体がケトアシドーシスの原因になっているわけではなく、インスリン(作用)不足が高血糖とケトアシドーシスを引き起こしている形だ。
ということは、高血糖そのものに起因する急性症状としては、基本的に脱水症状だと思ってよいのだろうか?
2.インスリンはどこへ行く?
インスリンの最も重要な機能は「細胞にグルコースを取り込ませること」にある。ここにあるように、骨格筋や脂肪では、インスリンが細胞のインスリン受容体に結合することがシグナルとなり、グルコーストランスポーター4型(GLUT4)がグルコースを細胞内に輸送する仕組みになっているそうだ(なお、インスリンの代わりに運動によってもGLUT4は作動する)。さて、この時、インスリン受容体に結合したインスリンはどこへ行くのかが気になっている。一度しか機能せずに使い捨てられるのか? それとも機能は失われずにまた血液内に戻るのか? 最終的には腎臓を経て尿中に排出されるようだが。
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