20180215

最初に診断されるまで(2)

最初に診断されるまで(1)の続き。


2018/1

ちょっと空けて再受診。HbA1c(NGSP)7.1%、空腹時血糖121mg/dl。なんなんですかねこれは。
11月末に1週間ほどアメリカ出張に行って大分やられたけど、こんなに数値が上がるほどではなかったはず(昼飯はいつもPanda Expressだったけど主食は蒸し野菜だったし)。年末年始も注意していたのに……。
インスリンの出方がおかしいのかも、ということで、分泌を促進する錠剤(グラクティブ12.5mg)を処方される。1日1回飲んでると低血糖というほどではないがやけに腹が減る。

2018/2/10

2週間後に再受診。HbA1c(NGSP)7.3%、空腹時血糖138mg/dl。上がってるYO! しかも尿からケトン体が出てるYO! こいつはおかしいということで詳しい血液検査に。
今度は倍量の錠剤(ジャヌビア25mg)を処方される。やはり飲んでいると腹が減る。

2018/2/15

仕事中に病院から電話。「次の受診は月末の予定だったが、来週にでも来られないか。早く来てもらったほうがよい」と、思いっきり不安になる内容。こんな心境で待たされてはかなわん、と、仕事を早退してこの日の夕方に病院へ。
血液検査の結果、抗GAD抗体(ELISA)が2000オーバー(基準値は0~4.9)。今回の血液検査の検出限界を超えた数値のようだ。で、これは膵臓のβ細胞が破壊されているときの典型的な数値だとのこと。要するに1型糖尿病。
生涯インシュリン注射が必要になるということは知っていたので、さすがにちょいと動揺した。落ち着くためにこの文章を書いているのかもしれない。ただ、インシュリンの数値は1.52(基準値は1.84~12.20)なので、現在のところ完全に分泌能力を失っているわけではないらしい(内服薬でブーストされているけど)。
ここで、1日1回の持効性インスリン注射を始めるか、総合病院を改めて受診するかを医師から問われた。ちょっと考えたり調べたりする時間がほしかったので、後者を選択。紹介状を書いてもらい、2/19に受診することにした。

診察室を出て、支払いを待っている間に看護師から、『1型糖尿病と診断されたあなたへ』という冊子を渡された。1枚めくると、ショックだろうから今日はここで読むのをやめても構わない、という旨のことが書いてあって少し面白かった。


最初に診断されるまではこんな経過。今の心境としては別に絶望しているわけでもなく、なんというか、
「こいつぁ面倒なことになったなぁ」
という感覚。 私は面倒くさい性格をしているのに、面倒くさいことが嫌いなのである。さりとて結局のところ、やってみるまでは分からない。今後、絶望するかもしれないし、もしかすると面倒くささを楽しめるようになるかもしれない。
超優秀なオートマチック機構を外して、血糖値マニュアル管理おじさんになったわけなので、その技術を磨いていくしかあるまい。テクニックを磨くのは好きな性分なのでそれに期待しよう(これぞまさに面倒くさい性格)。

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